熊本大地震後の立野ダム予定地の状況

今回の大地震で被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。地震後の立野周辺の空中写真が公開されています。
http://www.kkc.co.jp/service/bousai/csr/disaster/201604_kumamoto/index.html

以下の写真は、上記ページからの写真です。まずは空撮した方向です。

空撮写真位置

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1.立野ダム予定地を右岸側上流から見た航空写真です。立野溶岩の台地(写真右側の田んぼ)の崩落により、工事用道路と工事用仮橋の右岸側が埋まっています。アップすると、白川の右岸側がせき止められ、左岸側の仮排水路トンネルに白川の濁流が流れ込んでいるのが分ります。写真右上の工事用仮橋付近が、高さ90mの立野ダム本体が造られようとしている場所です。

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2.1枚目の写真を左岸側から見た写真です。立野ダム本体が造られようとしている右岸側の立野溶岩の柱状節理も崩れて、崖の下にたまっているのが分ります。

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3.立野ダム予定地を下流側から見た写真です。写真下中央付近の黒川発電所対岸の仮排水路トンネル出口から白川の濁流が出てきています。断層の働きで外輪山が落ち込んだ「古火口瀬」が、立野溶岩でうずまり(57号線が走る田んぼや集落の部分)、その後の浸食で立野峡谷ができたのがよく分かる写真です。崩れるのが当然の地形。ここに巨大ダムをつくるなんて、狂気の沙汰です。

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4.立野ダム本体予定地の少し上流の黒川・白川合流点にある長陽大橋です。写真右下は北向谷原始林、左上の田んぼが立野火口瀬をふさいだ立野溶岩の台地です。ここは2012年7月の九州北部豪雨時もいたるところで斜面崩壊を起こしましたが、今回はその比ではありません。ここは崩れて当たり前の地盤なのです。写真左下の白川第1橋梁は無事のようです。

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5.長陽大橋の下流側です。道路下の崖が崩れ、この橋はもう使用不能です。これも立野ダム事業の一環である「ダム取り付け道路」です。立野溶岩の台地が浸食されてできたのが立野峡谷。そんなところに巨大な構造物をつくればどうなるのか、計画時によく考えなかったから、こうなったのです。

2月に出版したブックレット「阿蘇ジオパークに立野ダムはいらない」の第1章、「阿蘇火山と立野峡谷の成り立ち」を是非お読み下さい。阿蘇火山と立野峡谷の生い立ち

今回の大地震で崩落した阿蘇大橋や、立野ダム建設予定地のある立野峡谷とはどのようなところなのか、そして今回の地震と阿蘇の関わりがよくお分かりになると思います。

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