12/31up: 12月28日、水害被災住民と白川改修に関する要望書を提出しました。

立野ダムによらない自然と生活を守る会です。

12月28日(金)11時より12時過ぎまで、熊本県庁本館1003会議室にて、
白川の改修計画に関する熊本県知事あての要望書を提出し、意見交換を行いました。
今回、当会と水害被災住民が初めて一緒になって、総勢16名で要望書を出しました。

熊本県議3名(平野県議、松岡県議、西県議)と、熊本市議2名(田上市議、那須市議)も同席されました。
水害被災住民は、立野ダム建設を求めているのではなく、「治水対策」を求めていることは明らかです。

10月に熊本県は住民に対する説明会を開き、白川の県管理区間(小磧橋より弓削町までの9.6キロメートル)の新たな河川改修計画を発表しました。この新たな改修計画を高く評価しますが、吉原町を中心に新たな改修計画に対する疑問を持つ住民が多いのもまた事実です。

平成14年の河川整備計画では、7.12豪雨災害でも浸水した白川橋(高速道路橋)の右岸側(ホシサン醤油周辺)をメインに川幅を拡張することになっていましたが、今回の県の新たな河川改修計画では、白川橋(高速道路橋)から武蔵橋にかけては、左岸側の高さ20m超の崖(河岸段丘)をごっそりと掘削する計画になっています。どう考えても右岸側の浸水した箇所の川幅を広げるのが理にかなっているのですが、左岸側の川幅を広げるのは、某県議の土地が絡んでいるからだという声も上がっています。
提出時の写真を1枚添付します。(手前が県職員)
以下、要望書です。

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                            平成24年12月28日
熊本県知事  蒲島郁夫 様
          立野ダムによらない自然と生活を守る会 代表 中島 康
           7.12水害被災者有志の会
              代表 熊本市東区石原3丁目9-40  西島武継
                 熊本市東区吉原273-3    宮本和隆
                 熊本市東区吉原268      林田真寿夫
           年穂神社  総代              坂口茂弘
           熊本市託麻北校区吉中町内自治会長      林田建一
           日本野鳥の会熊本県支部           田中 忠
              代表連絡先 熊本市西区島崎4丁目5-13 中島康
                    電話 090-2505-3880 FAX 096-354-2966

要望書
 貴職におかれましては、阿蘇くじゅう国立公園と白川流域の豊かな自然環境の保全、日本一の地下水都市・熊本の地下水の保全、そして白川流域の災害対策などに常日頃からご配慮くださっていることに、心から感謝申し上げます。
 さて、10月23日から3日間にわたり、熊本県は住民に対する説明会を開き、白川の県管理区間(小磧橋より弓削町までの9.6キロメートル)の新たな河川改修計画を発表しました。平成14年の河川整備計画では同区間は毎秒1500立方メートルを目標に整備することになっていましたが、今回の計画では熊本市街地と同じ毎秒2000立方メートル以上に流下能力が向上するとのことです。
 この新たな改修計画を高く評価しますが、計画では240戸もの用地買収や大幅な川幅拡張、河道掘削等が必要となります。「住民参加」「環境重視」の河川法の精神を考えても、住民の疑問に対する丁寧な説明が必要となります。国土交通省が平成14年に白川の河川整備計画を策定した際も、計画に住民の意見を多く取り上げています。
 下記3点について、熊本県は説明会を開き、説明責任を果たすとともに、住民 �が十分納得できぬまま事業を進めることがない様、強く要望します。また、該当地区の詳細な計画平面図、200m毎の河道断面図、河道流下能力算定表(200m毎の地点ごとのH-Q式が掲載されたもの)等を用いた客観的な説明がなされることを要望します。
 説明会開催の日時、場所等について、1月11日までに回答を求めるところです。

      記

1.7月12日豪雨災害で、吉原橋周辺では両岸とも2m以上の浸水被害を受けました。今回の改修計画で吉原町では、その上・下流が川幅を拡張する計画になっていますが、吉原町では川幅を広げずに5mもの河道掘削が行われるとの説明を受けました。吉原橋周辺は河道に土砂がたまりやすい地形となっており、これまでも中洲の土砂を何度撤去しても洪水の度に新たな土砂が堆積しています。河道掘削しても今後の洪水でまた河道が土砂で埋まってしまうことが容易に考えられます。また5mもの掘削は、河川環境へも悪影響を与えます。ここでは白川漁協組合員が簗かけによる漁業を行っており、河川環境に与える影響を考えても掘削は1m程度が限度だと思われます。さらには、5mの河道掘削よりも川幅を拡張したほうが工事費も安くなると考えられます。住民は、吉原町上・下流同様の川幅拡張と河川環境に配慮した土砂のしゅんせつ、河川管理道路の設置、新吉原橋の高さを上げること等を求めています。

2.石原3丁目の白川が右へ大きく蛇行している箇所では、リバーサイドゴルフクラブより上流左岸の川幅拡張が計画されていますが、これでは白川があふれた場合、あふれた洪水がリバーサイドゴルフクラブを直撃することになります。また、旧白川漁協事務所周辺では、目標流量が毎秒1500立方メートルしかない平成14年の河川整備計画時の図面では川幅を拡張することになっているところが、今回の改修計画ではそのままになっています。

3.白川橋(高速道路橋)から武蔵橋にかけては、左岸側の高さ20m超の崖(河岸段丘)を掘削する計画になっています。目標流量が毎秒1500立方メートルしかない平成14年の河川整備計画時の図面では、今回の豪雨災害でも浸水した右岸側(ホシサン醤油周辺)の川幅を拡張することになっていましたが、今回の改修計画では改修されないことになっています。この区間の左岸側の河岸段丘は貴重な樹林帯となっており、多くの野鳥など貴重な生物の生息地となっています。貴重な景観も失われます。左岸の河岸段丘を掘削したほうが、改修費も高くつき、工事期間も長くかかることが容易に考えられます。住民は、左岸側の樹林帯の掘削を極力避け、右岸側の浸水した箇所の川幅を拡張することを求めています。
                                     以上

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